- 英語を学び直したいけど、何から始めていいか分からない
- TOEICリスニングがほとんど色塗り、、もっとリスニング力を上げたい!!
- シャドーイングって何?効果あるの?
今度こそ本気で英語を勉強したい人や、TOEICリスニングの得点を上げたい初級〜中級者の方におすすめしたい学習法があります。それは、シャドーイングです。
シャドーイングとは、英語の音声を聞き少し遅れて復唱する勉強法です。特にリスニング力UPに効果があり、3ヶ月毎日続ければ英語力が一気に向上します。
私は社会人になって10年以上英語を勉強してきましたが、一番効果があったのがシャドーイングです。英語に自信がつき、最終的にTOEIC900点、英検1級を取得。30代後半で公務員から英語教育関係の仕事に転職もできました。
この記事では、1日30分、3ヶ月で効果を実感できるシャドーイングのやり方をイチから解説します。
これを読んでシャドーイングを始めれば、3ヶ月後にはTOEICスコア100点UPも可能です!
シャドーイングの効果
シャドーイングには、主に3つの効果があります。
- リスニング力の向上
- スピーキング力の向上
- 発音・イントネーションの改善
特に効果が大きいのはリスニング力です。シャドーイングにより音を正確に聞き取る能力が鍛えられ、早ければ1ヶ月くらいで実感できます。
リーディング力、ライティング力、単語・文法力にも一定の効果はありますが、シャドーイングだけでは難しいです。多読や単語の暗記、文法の勉強を併せて行うと、相乗効果でバランスよく鍛えられます。
シャドーイングの始め方【6ステップで解説】
ここからは、正しいシャドーイングの始め方を6ステップで解説します。
シャドーイングはやり方を間違えると効果がありません。特に重要なポイントは、
- 教材選び
- 発音の確認
- 毎日続けること
この点を意識して、ステップ1から順番に始めましょう!
【ステップ1】自分のレベルを確認
シャドーイングで失敗する一番の原因は、使う教材が自分のレベルに合っていないことです。
レベルはWPMを基準に確認します。WPMとは1分間に話される単語数のことで、WPMが大きいほど話すスピードが早い(=レベルが高い)ことになります。
WPMの目安は以下の通り。
WPM | 英語レベル |
---|---|
100〜120(初級) | 英検3級 |
130〜150(中級) | 英検2級 |
160〜180(中上級) | TOEIC |
180〜(上級) | BBCニュース、TED |
各WPMの英語を聞き、意味が7割理解できる・知らない単語が3〜5つ以内のものが自分のWPMレベルになります。
【ステップ2】WPMを基準に教材を準備
シャドーイング教材は、この3つを満たすものを選んで下さい。
- 英語スクリプト・日本語訳がある
- 音声の長さが30秒〜1分
- ナレーション音声
WPMレベル別のおすすめ教材はこちらでです。
WPM | 教材 |
---|---|
100〜120(初級) | 英検3級リスニング問題集 準2級リスニング問題集 |
130〜150(中級) | 英検2級リスニング問題集 NHKラジオ英会話 |
160〜180(中上級) | TOEICリスニング問題集 NHKラジオビジネス英語 |
180〜(上級) | TED |
WPM160以下の初級〜中級者は、英検やTOEICのなど試験用のナレーション音声を使うのをおすすめします。
海外ドラマ、洋画、BBCニュースなどは、英語スクリプトと日本語訳が入手できないのでシャドーイングに不向きです。
【ステップ3】正しいやり方でシャドーイング
シャドーイングは以下の流れで行います。
(事前準備)長さ30秒〜1分の音源、英語スクリプト&日本語訳、録音機器を用意
①英文を見ずに、音声を3回聞く
②英文を読んで、意味を確認する
③英文を見ながら、10回オーバーラッピング(音声に自分の声をピッタリ重ねて音読)する
④英文を見ずに、20回シャドーイング(音声に少し遅れて復唱)する
⑤自分のシャドーイング音声を録音し、自己添削する
1日30分行います。詰まらずスラスラとシャドーイングできるようになったら音源を変えて下さい。目安は3〜4日です。
2日目以降は①〜③を省略してOKです。
【ステップ4】英語の音声変化を理解
英語には、音と音がつながると発音が変化する現象(音声変化)があります。
音声変化を理解するとシャドーイングしやすくなるので、最初に理解しておきましょう。
- 同化:2つの単語が別の1つの単語のような発音になる
例)miss you → ミッシュー - 連結:母音がつながって発音される
例)join us → ジョイナス - 脱落:破裂音(b、d、g、p、t、k)が続くと、前の音が発音されない
例)cost down → コスダウン - 強弱:重要な単語は強く発音され、そうでない単語は弱く発音される
例)前置詞、人称代名詞、接続詞、冠詞は弱く発音される - ら行化:tやdの音が、ら行のように聞こえる
例)Saturday → サラデー
【ステップ5】自己添削を行う
シャドーイングは間違った発音で続けても逆効果です。毎回自分の音声を録音し、発音を確認してください。
自己添削のチェックポイントはこの5つです。
- 口が回っていない箇所はないか
- 言い間違えている単語はないか(例:can’tをcanと発音してないか)
- 言い忘れている単語はないか(例:a、the、複数形のsを抜かしてないか)
- 音声変化している箇所を音源通りに言えているか(例:join usをジョイナスと言えてるか)
- 言いにくい部分や音声変化している箇所は、発音をカタカナでルビを振る
チェックポイントはマーカーで線を引き、翌日以降に意識してシャドーイングしましょう。
【ステップ6】1日30分、3ヶ月続ける
シャドーイングは3ヶ月続ければ効果が出てきます。1日30分、3ヶ月毎日続けて下さい。
忙しい人は、通勤時間を有効に使うと1日30分確保できます。
朝家を出る前にシャドーイング 5分
駅まで歩きながら10分シャドーイング 往復で20分
夜寝る前にシャドーイング 5分
シャドーイングの疑問Q&A
シャドーイングのよくある疑問をまとめました。
英文を見ながらシャドーイングしてもいい?
基本的に英文は見ずにシャドーイングしてください。
最初の数回なら見てもOKですが、英文を見ないと全くシャドーイングできない場合は、レベルが合ってないので教材を変えましょう。
声を出さなくても効果はある?
シャドーイングは声に出さなくても一定の効果があります。通勤電車の中でもできます。
心の中で発音を意識しながら復唱してください。
自分の声が邪魔で聞きづらい
片耳イヤホンでやるのをおすすめします。
英文は暗記してもいい?
英文は暗記しないでください。暗記すると、無意識に頭の中で自己流に発音してしまうため、正しい発音が身につきません。
暗記できるくらいシャドーイングしたら教材を変えましょう。
全然口が回りません。。
口が回らない時の対処法は、
- 再度オーバーラッピングをする
- 速度を落としてシャドーイングする
- 英文を見ながらシャドーイングする
それでも全然シャドーイングできない場合は、WPMが低い教材に変えましょう。
まとめ:シャドーイングは正しいやり方で3ヶ月続けよう!
シャドーイングは英語力UPに絶大な効果がありますが、初級〜中級者にとっては難しい勉強法です。教材選びややり方を間違えると意味がありません。
【ステップ1】自分のレベルを確認
【ステップ2】WPMを基準に教材を準備
【ステップ3】正しいやり方でシャドーイング
【ステップ4】英語の音声変化を理解
【ステップ5】自己添削を行う
【ステップ6】1日30分、3ヶ月続ける
この記事のとおりに順番に行えば大丈夫です!
まずは自分のレベルを確認するところから始めましょう。
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